おはようございます。事務長です。
認知症の有病率は年々増加しており、厚生労働省の推計によると認知症患者は、2025年には471万人(全人口の12.9%)、2050年には586万人(15.1%)に達すると予想されています。
さらに、認知症予備軍と言われる軽度認知障害(MCI)の人も認知症患者と同数程度いるとも言われており、認知症対策は社会的に差し迫った課題と考えられています。
このたび、認知症予防に向けた新しい取り組みとして「MCIスクリーニングプラス」と「APOE遺伝子検査」の導入をしました。
【MCIスクリーニングプラス】
脳内に認知症の原因となる物質が蓄積されやすいかどうかを調べる検査です。この検査を受けることで、将来MCIになりやすいか(または既にMCIの可能性があるかどうか)を把握することが可能です。
【APOE遺伝子検査】
認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)や高齢者の認知機能低下に関与するといわれている重要な遺伝子の1つに、アポリポ蛋白Eを作り出すAPOE(アポイー)遺伝子があります。このAPOE遺伝子型を調べることにより、アルツハイマー病発症リスクを知り、予防につなげることが可能です。なお、この検査は発症のリスクを調べるものであり、将来の発症の有無を判定するものではありません。
これらの検査は健康保険の適応外となり、自費診療での任意検査となります。
検査は採血のみで行います。検査可能年齢は当院では40歳以上を対象としています。
費用は、 (採血 + 認知症スケール検査 + 神経心理検査 + 診察)
・「MCIスクリーニングプラス」 : 27,000円(税込)
・「APOE遺伝子検査」 : 20,000円(税込)
ご自身の健康を見つめ直す機会として、ぜひご検討ください。
物忘れ・認知症外来 : https://www.nougeka.info/dementia/
厚生労働省 「認知症 将来推計」 : https://www.mhlw.go.jp/content/001279920.pdf
「MCIスクリーニングプラス」
「APOE遺伝子検査」 : APOE遺伝子検査のすすめ