当院でおこなっているMRI画像を用いた認知症検査「VSRAD」 (ブイエスラド) のご紹介をさせていただきます。
VSRADとは、記憶を司る海馬や扁桃体、嗅内野といった部位の萎縮度を数値化し、精密に評価する検査です。
MRI検査のデータを基に、アルツハイマー型認知症に特徴的な脳の内側側頭部の萎縮を解析し、アルツハイマー型認知症の診断支援に用いられます。
内側側頭部とは?
この検査により、脳の萎縮度からアルツハイマー型認知症の可能性を推定することができます。ただし、脳の萎縮はアルツハイマー型認知症以外の原因でも起こることがあるため、VSRADの結果だけで確定診断を行うことはできません。
確定診断には、神経心理検査(口頭による質問形式)や、現在の症状、過去の経過などを総合的に評価する医師の診察が必要です。
医師が必要と判断した場合に、VSRAD検査を受けることになります。
通常、VSRADは50歳以上の方が対象です。50歳未満でも検査は可能ですが、解析結果が不規則な値になりやすく正確な診断は困難となります。
検査費用は、通常のMRI検査に追加撮影を行う形式で実施されますので、追加費用はかかりません(MRI検査の費用は別途必要です)。
検査時間は通常のMRI検査に約5分ほど延長されます。
・ 物忘れが気になる方
・ 家族や周囲の方から指摘を受けている方
・ 年齢が50歳以上の方
認知症の早期発見は、生活の質を向上させるために非常に重要です。一度、VSRAD検査を受けてみてはいかがでしょうか?ご不明点があれば、当院までお気軽にご相談ください。
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