脳卒中専門外来
(全ての診療時間で診療しています。)

脳卒中・血管狭窄・動脈瘤専門外来とは

あづま脳神経外科リハビリクリニックの脳卒中専門外来では

  1. 脳卒中は、突然ア~ケのいずれかの症状が出現する病態です。
    当院では、これらの症状が認められる方や疑われる方の診断と治療を行っています。
    ただし、現在症状が進行中の方はすぐに119番に連絡してください。
    ア. 顔面麻痺;片側の顔の動きが悪くなる。 よだれが垂れる。
    イ. 上肢麻痺;片側の手や腕の動きが悪くなる。箸が使いにくい。字が書きにくい。
    ウ. 言語障害;呂律が回らない。会話ができない。喋らなくなった。
    エ. 視覚障害;視野が欠ける、暗闇になる、物が二重に見える。
    オ. 感覚障害;手足や体幹が半身だけしびれる。片側の口の周りと手だけがしびれる。
    カ. 失調  ;歩きにくい。急にふらつくようになった。
    キ. めまい ;回転性めまいを急に感じて安静にしても改善しない。
    ク. 頭痛  ;今まで感じたことのない頭痛。激しい頭痛が出て治まらない。
    ケ. 違和感 ;どことなく様子がおかしい。
  2. 脳卒中を発症された方に、再発予防内服治療と回復期/維持期リハビリテーションを行っています。
  3. 脳卒中予防のため、リスク因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)を
    治療しています。
  4. 脳MRIで、脳梗塞、脳出血、血管狭窄、または脳動脈瘤が確認された場合、開頭手術や血管内治療
    の必要性を診断します。当クリニックで治療可能な場合もありますが、連携病院や患者様の希望
    する病院での治療が必要な場合もあり、病状によって異なるため相談して方針を決めていきます。

脳卒中とは

 脳卒中とは、血管障害が脳に突然起こる状態を総称したものです。日本では脳卒中の約75%が脳梗塞で、残りの約25%が出血性脳卒中(うち、脳出血が20%、くも膜下出血が5%)です。
 昭和30年代から50年代半ばまで、脳卒中は日本人の死因の第1位でした。しかし、高血圧に対する治療の普及と健康志向の高まりにより、死亡率は第4位まで改善されました。それでも、現在でも寝たきりになる原因の約3-4割は脳卒中で、認知症を含めると脳疾患が全体の半数以上を占めています。高血圧は脳卒中と認知症のバイオマーカーであり、降圧治療は寝たきりになるリスクを半減し、健康寿命を倍増させます。

虚血性脳卒中

虚血性脳卒中は、脳の血流が低下したり、詰まったりして発生します。このタイプの脳卒中は脳梗塞として広く知られています。心臓疾患が原因である心原性脳塞栓症と、心臓以外の疾患が原因である非心原性脳梗塞に分けられ、非心原性脳梗塞はさらにラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞に分けられます。

心原性脳塞栓症

原因

心房細動、心内膜炎、心筋症、心筋梗塞などが原因で形成された血栓が、脳の血管に流れ込んで突然閉塞することで発生します。

予防

抗凝固薬の服薬、原因となる心臓疾患の治療

非心原性脳梗塞

アテローム血栓性脳梗塞

原因

動脈硬化が進行し脳血管や頚動脈が狭窄している人で、脳血流量が低下したか、プラークが脳に流れ込むことで発生します。同じく動脈硬化が原因の心筋梗塞や閉塞性動脈硬化症を合併していることがあります。

予防

抗血小板剤の服薬、高血圧や糖尿病、脂質異常症など動脈硬化を生じる原因疾患の治療

ラクナ梗塞

原因

脳深部の細い血管の血流量が低下するか閉塞して発生します。病変は15mm以下と小さいものの、運動神経が通る内包後脚や放射冠で生じると強い片麻痺が生じます。

予防

高血圧の治療、抗血小板薬の内服、糖尿病や脂質異常症の治療、禁煙

出血性脳卒中

出血性脳卒中は、脳の血管が破裂して血が漏れ出して発生します。脳深部の細い血管が破れて発生する脳出血と、脳の外側を流れる主要血管にできた動脈瘤が破れて発生するくも膜下出血の2つがあります。

脳出血

原因

脳深部を流れる穿通枝が高血圧のために破れて出血する高血圧性脳出血が最も多く見られます。他に、海綿状血管腫や脳動静脈奇形などが原因となります。大量に出血して亡くなる方もいますが、MRI検査で初めて自分が出血していた事実を知る人もいます。

予防

高血圧の治療

くも膜下出血

原因

遺伝的素因や高血圧、喫煙や過度の飲酒によってできた動脈瘤が破裂して発症します。
また、血管解離やRCVS(可逆性脳血管攣縮症候群)が原因となることもあります。

予防

親や兄弟、子供がくも膜下出血になった方は、MRI検査を受けておきましょう。
また、血圧管理や血圧の治療、禁煙、節酒も重要です。

当院の診断・治療方針

  1. 当院では、脳疾患や脊髄/神経疾患の診断に問診や神経学的所見に加えてMRIを使用して原因を追求しています。MRIは放射線や造影剤を使用しないため、安全性が高く、脳実質や血管、脊髄病変が詳細に描出されます。CTで異常が見つからなかった場合でも、原因が判明することがあります。
  2. 原因や症状に合わせて、内服治療を用いて改善を目指します。状況によっては物理療法やリハビリが必要となることもあります。手術が必要な状態であれば、迅速に連携病院または患者様の希望される病院に紹介いたします。
  3. 脳腫瘍や動脈瘤などが見つかった場合でも、時期尚早で手術を行わないケースもあります。そのような場合は、当院で経過観察を行い、患者様の状態を適切に管理していきます。
  4. 当院では、患者様一人ひとりの症状や状態に応じた最適な治療を提供し病状の改善に向けてサポートしています。脳卒中による麻痺症状や高次脳機能障害、認知症やふらつき、片頭痛や腰痛など脳/脊椎脊髄疾患は残念ながら根治が難しく、症状や後遺症が続くこともしばしばです。そのため、当院では治療に対するアプローチを治す事だけに集中するのではなく、患者様を癒せる施設でありたいと考えております。
  5. 投薬による予防/再発予防治療や生活指導、心身のケアやリハビリテーション、家族や社会復帰のサポートなど患者様の生活全般をサポートするための取り組みを行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

当院の連携病院

など 
(もちろん希望される病院はどこでも紹介可能です)

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